個人間融資とは?個人間融資掲示板って本当に借りれるの?危険や違法性は?
真面目に暮らしていても急な出費に対応できない時ってありますよね。そんな時にはどこかからお金を工面しなければなりません。お金を用立てる際にポピュラーな方法が「借りる」という行為でしょう。
ではどこからお金を借りようか、となった際、最近では「個人間融資」という言葉がインターネット上を中心に広がっています。「困っている人にお金を借します」「お金貸して下さい」こんな言葉をSNSや掲示板で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
ここでは個人間融資とはどういったものなのかをご紹介するとともに、個人間融資に関する法律や、個人間融資にまつわる危険性についてもご説明します。
特に「個人間融資掲示板」や「個人間融資マッチングサイト」を舞台とした詐欺や悪徳業者の被害に遭う方が増えています。
よくある手口や被害例を知り、個人間融資を行う際の注意点を覚えておきましょう。
目次
個人間融資とは?
個人間融資とは、その名の通り個人間で融資、つまりお金の貸し借りを行うことです。
例えば「財布を忘れちゃってお昼代千円貸して!」というのも、「どうしても今欲しい洋服があるからお母さん1万円貸して!」というのも個人間融資ということになります。
私たちの日常生活ではわりとよくある行為ではありますが、あくまでも友人・知人間や家族間といった関係で貸し借りすることが主流でした。
しかし、インターネットの普及と個人間でのやり取りが容易になるにつれて、ネットを通じて知り合った人同士が個人間融資を行うケースが増えてきたのです。海外でも「ソーシャルレンディング」と呼ばれ、専用の掲示板やマッチングサイトも登場しています。
個人間での貸し借りですので、銀行や貸金業者といった金融機関から借りる時のように、あなたの信用情報機関の情報を参照して審査を行うようなこともありませんので、過去に自己破産をしていたり債務整理をしていていわゆる”金融ブラック”になっている人でも融資する側が了承すればお金を借りることが可能です。
もちろん貸金業法の総量規制も関係ありませんので、収入が少ない人でも高額の融資を受けられる可能性もあります。
また、連帯保証人や不動産などの担保を用意する必要もないでしょう。
貸し借りに関する条件は、基本的に双方が合意すればどんな条件でも個人融資を行うことができます(法律上の制限いついては後述します)。
「審査もなく簡単にたくさんお金が借りられるなら消費者金融カードローンや銀行カードローンよりいいかも!」と考えてしまう方も多いかもしれませんね。しかし、他人との個人間融資には大きなリスクや危険性が潜んでいることをこの後ご説明します。
ネット上では、個人間融資の成功例や「本当に借りれた!」などといった口コミを目にすることもありますが、果たしてその書き込み自体が本当なのでしょうか?
個人間融資に係る法律は?違法性はないの?金利はどれくらい?
銀行や消費者金融業者・信販会社などの貸金業者、つまりお金の貸し借りを事業として行っている事業者の場合、利息制限法によって上限金利は年率20%と定められています。
しかし、個人間融資の場合には「出資法」をもとに法廷金利が決まってきます。(出資法とは正式には「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」という名称になります。)
出資法により個人間融資の上限金利は年109.5%(うるう年は109.8%)
出資法での上限金利は年109.5%(うるう年は109.8%)となります。つまり、個人間融資では金利年109.5%の利息を請求できるということになります。
具体的な例をあげると、10万円を貸して30日後に返してもらうのであれば、9千円までは利息を受け取って良いということです。友達同士でお金を借りて、返済ときに1割程度をお礼として渡す感覚に近いといえるかもしれませんね。
違法になるのは、上限金利以上の利率で利息を受け取ってしまった場合です。上の例ならば、1万円貰ってしまったり、30日後ではなく15日後に9千円受け取ってしまうと貰いすぎということになります(利息の計算は年利を日割り計算します)。
また、個人間融資においては、この上限金利さえ守っていれば全て合法です。年収100万円の人に1千万円貸しても双方が納得して合意していれば問題ありません。
ただし、貸す側が個人間融資の範疇を超え、お金の貸し借りによって利益を得ることを目的としている場合には、違法性や犯罪の可能性が出てきます。
個人間融資掲示板とは?マッチングサイトって?本当に借りれるの?
個人間融資のやり取りをする場としては、ツイッターなどのSNSや、5ch(旧2ch)のような巨大掲示板が目につきやすいですね。少し検索するだけで「貸します」「貸して下さい」という投稿を見つけることができます。
しかし、SNSや掲示板ではより多くの情報を得たり、希望額や金利などの条件を比較するのにも面倒ですし、個人的なやり取りをするのも気が引けます。そこで登場したのが個人間融資専用の掲示板やマッチングサイトなのです。
個人間融資掲示板では、お金を借りたい人、貸したい人それぞれが投稿したり、投稿されている情報にアクセスすることができます。マッチングサイトではそれぞれの条件が合う利用者を結びつけてくれます。個人間融資をしたい人同士がより簡単で出会えるようになっています。
では、個人間融資掲示板やマッチングサイトで本当にお金を借りれるの?ということになると、多くの疑問があります。
確かに、お金を借りたいという人が沢山いることは納得できます。しかし「お金を貸したい」、しかも知らない人に積極的に貸したいという人がこれほど沢山いるのでしょうか?投資家がわざわざ掲示板に書き込んでまで数万円の融資を行っているのでしょうか?
もちろん中には真剣に投資を行いたい人が集まる優良サイトもあります。良い例が「クラウドファンディング」でしょう。資金を必要とする人(企業)と投資家をネット上で仲介するソーシャルレンディングサイトです。
ちなみに融資(貸付)型クラウドファンディングの仲介者(サイト運営者)、ソーシャルレンディング事業者は、第二種金融商品取引業の登録を受ける必要があります。登録を受けているかどうかは、金融庁のホームページ「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認することができます。
個人間融資希望者をターゲットにした詐欺・悪徳闇金業者の手口
個人間融資はお互いが納得して合意するだけでお金の貸し借りが可能な方法です。決められた手続きなどもない上に、かなりな高金利でお金を貸すことができます。
ここに目を付けているのが、闇金業者やソフト闇金融と呼ばれる悪徳業者や、詐欺師・詐欺業者なのです。
ネットの個人間融資で騙されたという被害例が増えています。ネット上の個人間融資の実態は犯罪の温床という一面があることを覚えておきましょう。
個人間融資を装ったヤミ金・詐欺の手口例
高金利でお金を貸す
闇金本来の仕事ではありますが、本来は貸金業者として上限金利年20%以下で貸し付けなければならないところを、個人で貸すという名目で異常な高金利で貸し付けるのです。通常なら知らない人から高金利でお金を借りることなどないでしょうが、一般のローン審査に通らないようなお金に困った人は目の前の現金に飛びついてしまいがちなのです。
個人情報抜き
申込者の個人情報を入手することを目的とした悪徳業者もいます。氏名・住所・生年月日・電話番号にメールアドレスだけでなく、ひどい事例では運転免許証や保険証の画像やコピーを要求し、それを悪用されるケースもあります。
実際にはお金を借りることもできず、個人情報だけ悪用されて新たな借金ができていたということにもなりかねません。
保証金などの少額要求詐欺
保証料金や手数料などといった名目で少額の金銭を騙し取られるケースもあります。被害額が少ないだけに訴えもしづらい悪質な詐欺です。
サイト等誘導詐欺
「融資しますのでこのサイト経由でやり取りしましょう」などと、出会い系サイトやアフィリエイトサイトなどに登録させる詐欺です。他にもFX口座や証券会社の口座開設を促される例もあります。
違法行為を要求してくる
詐欺集団にとって、取引に使う銀行口座や携帯電話はお金を払ってでも欲しいものです。そこで個人間融資でお金を必要としている人にコンタクトを取り、「あなた名義の銀行口座を買い取ります」「本人名義の携帯電話なら高く買いますよ」などとアプローチしてくるのです。
実際にお金を受け取ることができるかもしれませんが、銀行口座の売買や本人名義の携帯電話を他人に売ることは違法ですので、あなたが犯罪者になってしまいます。
わいせつ目的
そもそもお金など貸す気はなく、主にお金に困った女性をターゲットにして、「わいせつな写メを送ってくれたら貸すよ」などと近寄ってくる悪人もいます。さらに悪質な場合には、写真だけでなく直接会って性的な行為を強要されたりしてしまうこともあるのです。
貸金業者の担保詐欺
個人間融資の利用者の中には、相手が貸金業者と分かっていても「借りられるのならば」と交渉に応じてしまう方もいます。
条件交渉の段階では「金利18%で50万円まで貸せます」などと言っておきながら、実際に個人情報等を渡した後で「審査の結果このままでは貸せないが担保金として○万円振り込んだら貸すことができる」などとお金を要求してくるのです。
悪質業者や詐欺の世界は目まぐるしい早さで進化しています。こういった手口もあっという間に過去のやり方となって新たな手法で騙しにかかってきます。私たち素人がヤミ金や詐欺師を見抜くのは非常に難しいです。
個人間融資の実態はこういった悪徳業者や詐欺師が大量に潜んでいるのが現状です。少しでも不安に感じることがあれば安易に交渉に応じないようにするのが賢明でしょう。
個人間融資を利用する注意点・気をつけること
それでも危険やリスクを冒しても「どうしても個人間融資を利用してお金を借りたい」という方のために、個人間融資で気をつけること・注意点をまとめてみました。
借用書を作成する
個人間融資は双方の合意をもとに成り立ちますが、全て口約束で済ましてしまうのは危険です。簡単でもいいですので借用書を作っておきましょう。おおげさな貸借契約書である必要はありません、お互いの署名、借入金額と金利、契約日時だけでも明記されていれば効力があります。
お金は手渡しでなく銀行振込で
お金を受け取る際に手渡しで受け取ってしまうと、何の証拠も残りません。銀行振り込みで受け取っておけば、いざトラブルとなった際でも最低でも取引履歴を残すことができます。
交渉のやり取りはメールで
条件の交渉など電話や口頭では何の証拠も残りませんが、メールでやり取りしておけば証拠として残すことができます。
女性は特に注意!
女性をターゲットとした性犯罪者が潜んでいる可能性も充分あります!特に相手を二人きりで会うような場面は避けるようにしましょう。どしても対面で交渉しなければならない場合は、友人や身内に立ち会ってもらうことをおすすめします。
貸す側の注意
もしあなたが誰か困っている人のために援助してあげたいとしても、個人間融資には細心の注意が必要です。そもそもネット上の個人間融資希望者にも、借金返済で生活費にも困っているような人がほとんどです。借りたまま返済せず踏み倒しする、いわゆる「借りパク」の被害例もあります。
個人的には、いくら信頼できる友人・知人との間でも個人間融資は「どうなの?」という思いがあります。例え親しい仲でもお金が原因で関係が崩れてしまうことは珍しいことではありません。
収入もあって一時的な金銭的ピンチをしのぎたいだけという状況であれば、銀行カードローンや大手消費者金融カードローンのような安心してお金を借りられるシステムを利用した方が得策なのではないでしょうか。
個人間融資でトラブルに巻き込まれてしまったら
もし個人間融資でトラブルに巻き込まれてしまったら、自分ひとりで抱え込んでしまわず信頼できるところに相談することが最善の対処法です。
警察
「保証料を振り込んだあと連絡が取れなくなった」
「取り立てや督促の方法がひどい」
犯罪に巻き込まれた可能性がある場合には警察に相談しましょう。
弁護士など法律家
法律に関してはやはり弁護士などの専門家に相談するのが間違いないでしょう。
特に相手が個人ではなく闇金や悪徳業者らしいという場合には、法律が味方になってくれるはずです。悪質な闇金業者から違法な高利で貸し付けられた場合には、返済義務も無くなるようなケースもあります。
無料相談や弁護士回答を受け付けてくれる弁護士事務所もあります。
法テラス
法テラスは法律に関するトラブル全般について相談できる公的機関です。
相談内容に適した弁護士などの専門家の紹介もしてくれますし、費用面で心配がある場合には法テラスが一時的に立て替えてくれる制度もあります。「どこに相談していいか分からない」というケースでも、適切な相談先を紹介してくれます。
関連記事
-
ペットにかかるお金ってカードローンで借りられる?ペットローンってどういうローン?
ペットは今や家族の一員として私たちの生活に潤いや幸せを与えてくれる存在となってい …
-
カードローンの返済方式の種類は?リボ払いってなに?
カードローンを利用する際にまず気になるのが返済のことですよね。 「借りたのはいい …
-
お金がない時どうすればいい?パターン別に解説!
「お金がない」という悩みは、大学生から主婦、お年寄りに至るまで万人が抱える悩みで …
-
【カードローン初心者ガイド】カードローンを初めて利用する際の不安をすべて解消!
人からお金を借りることに慣れている人は少ないでしょう。ましてや家族や友達以外の金 …
-
ジェイスコアとは?AIスコアレンディングの融資までの流れ
人工知能(AI)による融資を行う日本初AIスコア・レンディング、J.Scoreの …
-
カードローンとビジネスローンの違いは?個人事業主の資金調達はどうしたらいい?
カードローンと同じようにお金を借りるサービスであるビジネスローン。しかし実際には …
-
借金をする人の特徴と理由は?借金を辞めさせることはできる?
借金をしない人にとってはなかなか理解しづらいのが、借金をする人の心理でしょう。 …
-
カードローンの上手い使い方・カードローンの賢い利用方法
必要な時にすぐにお金を借りることのできるカードローンは便利なものですが、一方でカ …
-
借金してる本人が死んだらどうなるの?死んだらチャラになる?
人の人生いつ何が起こるか分かりません。事故や災難など突然に命を落としてしまうこと …
-
信用金庫(しんきん)カードローンの金利や審査は?返済方法は?メリットやデメリットはある?
消費者金融だけでなくメガバンクや地方銀行の個人向けカードローンが充実してきていま …