カードローンの利用目的で審査に落ちることがある?
カードローンの審査では、年収や勤務先・勤続年数に個人信用情報など様々な項目についてチェックされます。
お金を借りるのですから、収入の状態や現在・過去の借入れ状況が審査されることは十分に分かっていることでしょう。
しかし、申し込み時に申告している「何のためにカードローンを申し込むのか?」という利用目的については、意外と意識していない方が多いようです。
じつはこのカードローンの利用目的が審査に大きく影響する場合もあるのです。
ここでは審査に不利になる利用目的、逆に審査に通過しやすい利用目的について考えてみましょう。
利用目的を正直に申告したせいでカードローンの審査に落ちるようなことはあるのでしょうか?
また、借りたお金の使い途によっては、もっと低金利でお得なローンが選べる場合もあります。
目的別ローンについても知っておきましょう。
目次
カードローン審査に不利になる利用目的は?資金使途がギャンブルの申し込みは審査に落ちる?
消費者金融業者だけでなく、最近では銀行の個人向けカードローンも手軽に利用できるようになっていますね。
そして、そういったカードローンのほとんどがフリーローン、つまり借りたお金の使い道(資金用途)は不問となっています。
利用条件として年齢や収入が安定していることなどが掲げられていますが、どういった理由でお金を借りるのかが問われることはありません。
しかし、申し込みをする際に申告する際には、何にお金を使うのかを問われる項目があることに気が付くでしょう。
じつは、この利用目的が審査に影響する場合があるのです。
まずは、審査の際に印象が悪い、または問答無用で審査落ちさせられてしまう可能性のある利用目的について考えてみましょう。
ギャンブル
ローンの申込み目的として最悪の理由のひとつが「ギャンブルのため」という理由でしょう。
カードローンの審査基準が一般消費者に公開されることはありませんが、中には「利用目的がギャンブルの場合は審査もせずにお断りする」としている業者もあるようです。
ギャンブルで必ず勝ち続ける人などまずいませんよね。
いくら本人に安定した収入があって、その他の属性(条件)が良い人であっても、非常に悪い印象を与えてしまうのです。
株式売買やFXのための資金
こちらもギャンブルと同じようにリスクの高い利用目的とみなされてしまいます。
特に大きな額を一瞬で失うこともある投資なので、ギャンブルよりもたちが悪いという見方をされることもあります。
他社への返済
他社の返済のためにお金を借りたいという用途は、それだけで多重債務者であることの告白でもあります。
もちろん審査の際には個人信用情報を参照されますので、他社に借金があることは審査担当者にすぐ分かります。
その上「返済するためのお金に困るような計画性の無い人なんだな」という見られ方をしてしまうのです。
生活費
日々の生活費のためにカードローンを利用したいという方は多いのですが、これは担当者によっても判断が分かれるところです。
「生活費が足りなくなるようなお金の使い方をしている」=返済能力に欠ける人と見られ審査に落ちる場合もあります。
逆に「今回だけ資金繰りがうまくいかなくなっての利用かな?」と融資が受けられる場合もあります。
申告する利用目的としてはグレーゾーンといったところですが、リスクがあっても正直に相談することで担当者の温情が受けられるかもしれない可能性はあります。
利用限度額などを低く設定される可能性も考えておきましょう。
カードローン審査に通過しやすい資金の用途は?
では、逆に審査に通りやすい資金用途はどういったものでしょう?
実は、審査担当者に印象の良い資金用途にはポイントがあります。
それは「一時的に必要となったお金」ということです。
つまり、普段は収入も安定していて問題なく生活できているが、急にいくらかのお金が必要になってそれに充てる費用が無いという場合ですね。
これですと、当座をカードローンの借入れでしのげば、その後の返済能力には問題ないという見方をされやすのです。
では具体例を見てみましょう。
冠婚葬祭費用
自分では計画できない出費として代表的なものが冠婚葬祭の費用でしょう。
「友人の結婚式に呼ばれてご祝儀代や二次会費が厳しい」「身内の葬式のための費用が足りない」といった思わぬ交際費の出費はよくあることです。
冠婚葬祭での出費は、本人の計画性にも関係がなく、その後の経済状況にも後を引かないため返済に行き詰まる可能性も低いと考えられるのです。
レジャー・旅行
こちらも一時的な出費ということで、後々の返済には大きく影響しない利用目的になります。「でも遊びや娯楽のためのお金なのに印象が悪くないの?」と思うかもしれませんね。
しかし、カードローンは「今の生活を楽しむためのお金」を用立てる金融商品でもあります。
お金が少し足りないために、今しかできないこと・楽しめないことをあきらめてしまうより、一時的に必要な分を借りて、あとあと少しずつ返済していくというのは決して特別な利用方法ではないのです。
クレジットカードで今欲しいものをショッピングして、分割で支払いすることと何の変わりもないことなのです。
いくらお金があっても時間を買うことも戻すこともできません。
今どうしてもしたいことのためにお金を借りることは恥ずかしいことではありませんし、審査に不利となることもありませんよ!
習い事
例えば、資格を取るための通信教育の費用や、英会話教室の入会金といったポジティブな内容の利用目的は審査の際には好印象となるようです。
特に現在の仕事に直結していて、収入のアップにつながるような習い事は好意的に受け止められます。
融資資金使途で属性や信用情報に関係なくカードローン審査に落ちることってあるの?
では実際に、カードローンの資金用途が原因で審査落ちするようなことがあるのでしょうか?カードローン商品の利用条件や商品概要では、ほとんどの場合「融資資金の使い途は自由」となっているでしょう。
しかし、過去に金融機関で審査担当をしていた方の多くが、「資金使途を審査の参考にしていた」と証言しています。
年収も高く勤続年数も長く、信用情報機関で過去の延滞や債務整理といった金融事故情報が確認されなくても、審査に大きく不利になる場合があるようです。
各カードローン商品の審査基準が明示されていませんので、あくまで憶測としておきますが、利用目的によっては審査落ちする可能性があると考えておきましょう。
利用目的は虚偽申告しても良い?!
とはいえ実際には
「他社の返済に行き詰まって今月の生活費がなくなってしまった」
「借りたお金でFXを始めて儲けたい!」
などという方もいらっしゃるでしょう。
正直に申告したら審査に不利になる可能性の高い利用目的ばかりですね。「審査に落ちるのはイヤだから嘘の理由で申し込みしてもいいかな?」となるでしょう。
基本的に、カードローン商品を利用してお金を借りるということは、契約書を交わ法的な契約行為を締結させるということです。
当事者お互いの合意は双方が申告した内容に基いています。
その内容が虚偽だということになると、法的に「違反行為」と言われても文句が言えない立場になってしまいます。
例えば勤務先や居住地などを虚偽申請してカードローンを利用した場合、それが発覚した時点で契約違反とされ全額一括返済を求められるようなこともあります。
嘘の申告をするということは、それだけで違反行為なのだというということをまず理解しておきましょう。
ただし、融資された資金の使用目的については、金融機関側がもともと「使途自由」としているのですから、申込者が何に使ったとしても本来自由です。
申告情報が嘘だったことが後からバレたとしても、特に罰則がある訳でもありません。
しかし、バレた場合にはその金融機関との信頼関係は大きく崩れることになることは考えられますね。
どうしてもという場合、全くの嘘ではなく大まかな表現にしてしまうことをおすすめします。
例えば「お金を借り入れてパチンコをしたい」が本当の申込理由であったとしても、「お金を借りてレジャーに使いたい」と申告するのです。あなたにとってパチンコがレジャーであるのならば嘘にはなりませんよね。
もちろん個人的には、ギャンブルや他社の借金の返済のために気軽にカードローンを利用することはおすすめしませんよ。
申告した目的以外のことにお金を使ったらどうなる?
ではカードローン会社に申告した目的とは違ったことにお金を使ってしまったらどうなるでしょう?
結論から言うと「どうにもなりません」!
金融機関ではカードローン利用者が何にお金を使ったかを調べることもしませんし、そのような権利もありません。
例えば、お葬式の香典代のためとして借りたお金を生活費に充ててしまっていたとしても、カードローン会社ではそのような個人情報を把握しようがありません。
ただし、後述する目的別ローンのように、融資した資金の目的が決まっている場合には、約束通りお金が使われたかどうか確認される場合はあります。
例えばおまとめローンの場合には、他社の借入れを返済したことを証明する必要がある場合もあります。
利用目的によっては目的別ローンが低金利でおすすめ!
借りるお金の利用目的によっては、目的に合ったローン商品の方が低金利で借りられる場合があります。
代表的な目的別ローン知っておきましょう。
【おまとめ・借り換えローン】
他社への返済でお金を借りたいのであれば、おまとめローンや借り換えローンといった借金の一本化ができるローン商品がおすすめです。
特に総量規制以上の借り入がすでにある方、融資希望額と併せた借り入れ額の総額が総量規制に届きそうという方にはおまとめローンの利用が最善の方法でしょう。
収入証明書類が必要になったり、即日融資が難しかったりというデメリットはありますが、低金利で借り換えられる可能性が高くなりますので、完済への目処がつきやすくなり、月々の返済負担も減りますよ。
【住宅ローン】
一戸建て住宅やマンションといった不動産の購入の際に利用するローン商品です。
高額の融資がほとんどのため、審査が厳しい傾向があります。
内装や改修費用に利用できるリフォームローンなどもあります。
【自動車ローン】
自動車の購入の際に利用できるローンです。
修理や免許取得のためのローンもあります。
【教育ローン】
子どもの教育費や大学費用、資格取得費用などに利用できるローン商品です。奨学金も教育ローンの一種ですが、一般の教育ローンよりも低金利または無利子となっています。
【ビジネスローン(事業資金ローン)】
経営者や個人事業主が事業のために使う資金(事業性資金)を借りることのできるローン商品です。
決算書や納税証明書、見積書や請求書といった事業内容の把握できる書類の提出が必要となります。
【医療ローン】
病気やケガの治療費、入院費などに利用することができるローン商品です。
銀行や貸金業者が提供していたり、クリニックや病院が銀行や金融会社と提携して提供している場合もあります。
【ブライダルローン】
結婚に関わる費用を借りることのできるローン商品です。
銀行や大手消費者金融業者などが手がけています。
【トラベルローン】
旅行費用を借りることのできるローン商品です。
旅行代理店が信販会社や銀行などと提携して提供している場合が多いです。
旅行費用を分割で支払うことができます。
【ペットローン】
ペットの医療費や購入費などに利用することができるローン商品です。
意外と高額なペットの治療費ですが、突然の手術などでお金が足りない時でも大切な命を守ることができますね。
目的別ローンのメリット
利用目的の限定された目的別ローン商品は、通常は一般的なカードローンに比較すると低金利に設定されています。
逆に金利が低くならないのであれば一般のカードローンを利用した方が良い場合もありますので、必ず金利を確認しましょう。
目的別ローンのデメリット
通常のカードローンに比較すると「審査が厳しい」「手間がかかる」というデメリットもあります。
ほとんどの目的別ローンで即日融資は難しいですし、フリーローンのカードローンに比べると本人確認書類以外の必要書類が多いといったデメリットもあります。
また、追加キャッシングができなかったり、返済方法が少ないといった利便性が悪い場合もあります。
利用目的に金利や利便性、自分にとって大事な条件をよく検討してローン商品を選びましょう。
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