未成年者でもお金を借りることはできる?お金を借りる方法は?
お金に困ることがあるのは年齢に関係ありませんよね。
成人に限らず「あと少しのお金があればこの状況を乗り切れるのに」ということはあるでしょう。
とはいえ、現状20歳未満の未成年者に現金の貸付けを行う金融業者はありません。
ここでは、なぜ未成年者はカードローンを利用することができないの?という疑問にお答えします。
また、それでも未成年者がお金を借りる、又は手に入れるにはどうしたらよいでしょうか?
未成年でも金銭的なピンチを乗り切るためにできることを考えてみましょう。
目次
未成年者がカードローンでお金を借りることができないのはなぜ?
銀行カードローンはもちろん、大手消費者金融でも中堅消費者金融でも(ひょっとするとヤミ金でも)、カードローンの利用条件は満20歳以上からとなっています。
つまり20歳に満たない未成年者はカードローンを利用することはもちろん、申し込みをすることもできません。
これには理由があります。
まずカードローン商品というのは、貸す側と借りる側が「契約を結ぶ」ことになります。
借りる金額や金利、返済方法や返済期日など、詳細な項目において双方が同意し、法律に基いて「契約を結ぶ」のです。
ここで重要なのが、契約を結ぶという法律行為を行う必要があるというところです。
日本の法律では未成年者が「法律行為」を行うことが認められていません。
つまり、未成年者は契約を結ぶこと自体ができないのです。これだけで未成年者がカードローンを利用するのは無理なことが分かりますね。
ただし、未成年者であっても法定代理人の同意があれば法律行為を行うことができます。
法定代理人というのは通常は親権者になりますので、ほんとんどの未成年者の場合には両親などの保護者ということになるでしょう。
「じゃあ親の同意があればカードローン使えるんだ!」と思うかもしれませんが、あくまで法律上では可能というだけのことです。
実際に貸す側の金融機関にしてみれば、法定代理人の同意を確認するという難しい手順を経る上、リスクの多い未成年者への貸し付けを行うことはありません。
銀行系カードローン、消費者金融系カードローン、信販系カードローン、いずれも満20歳以上で安定した収入があってはじめて利用できると考えておきましょう。
未成年でも既婚者ならばカードローンを利用できる?
法律上20歳未満であっても、婚姻が成立していれば社会的責任能力があるとみなされ、「みなし成人」として扱われます。
実際に、中学校や高校を卒業後に就職をし、自立しながら結婚をして家庭を支えている20歳未満の方も多いでしょう。
しかし、金融会社が提供するカードローンサービスでは、満20歳以上という年齢による制限を設けています。
既婚者であっても未成年者に貸し付けを行うリスクを避けたい、というところがカードローン会社の本音でしょう。
ちなみに、マイカーローンや住宅ローン・アパートローン、ビジネスローンなどに関しては、一応申し込みはできるけれど融資審査に通るのは難しいというのが現状のようですね。
親が保証人となったり、不動産などを担保としてローンを組むというケースが一般的のようです。
クレジットカードならば未成年者でもお金を借りることができる?
お金の貸し借りが目的の一般カードローン商品では、リスクを抑えるためにも未成年者の申し込みを受付けていないことは分かりましたね。
ではクレジットカードはどうでしょう?
一般向けクレジットカードは主にショッピングなどの利用代金をカードで支払って、利用者はカード会社に後払いするというシステムです。
そして、クレジットカードには「ショッピング枠」として代金の立て替えが可能な上限額とともに、「キャッシング枠」という現金を借りることのできる機能が付いている場合が多いのです。
このキャッシング枠を利用すれば未成年者でもお金を借りることができますね。
ただし、未成年者が利用できるクレジットカードは、学生専用カードなど利用条件が限られているものが多いですし、借入れできる額も低いという特徴があります。
【未成年者でも作れるクレジットカードと利用条件】
具体的に未成年者でも作れるクレジットカードとその利用条件をいくつかご紹介します。
三井住友VISAデビューカード
満18歳~25歳までの学生(高校生不可)・新社会人向けのクレジットカードです。
のちのち一般クレジットカードへの切り替えも可能ですので「初めてのカード」として人気です。
ショッピング枠の利用限度額は30万円まで、キャッシング枠の上限は5万円です。
楽天カード
20歳未満でも審査に通りやすいという口コミを目にすることの多いクレジットカードです。
学生専用の「楽天カードアカデミー」、女性専用の「楽天PINKカード」もあります。
いずれも18歳以上であれば申し込むことが可能です。
ライフカード
若年層でも作りやすいクレジットカードとして知られています。
「学生専用ライフカード」、女性向けの「Barbieカード」もあります。
いずれも18歳以上であれば申込みが可能です。
MUFGゴールドカード
「未成年だけどしっかり稼いでいる!」という方なら、ゴールドカードを持てる可能性もあります。
MUFGゴールドカードは、ゴールドカードでは珍しく18歳以上で申し込みが可能です。
いくつかご紹介しましたが、いずれも未成年者の場合には学生カードであっても保護者の同意が必要で、所定の審査があります。
また、高校生は申し込み不可ですのでご注意下さい。
クレジットカードの現金化には要注意!
クレジットカードのキャッシング機能を使えば現金を借りることができます。
しかし、キャッシング枠が無かったり足りない場合には、ショッピング枠を現金化するという方法もあります。
具体的には、キャッシング枠を利用して商品を購入し、それを売ることで現金化するという方法です。
しかしながら大変にリスクの大きな方法でもあります。
商品を購入した代金はもちろんその後返済しなければなりませんし、リボ払いや分割払いにすれば利息も付きます。
購入金額よりも現金化した金額は大きく目減りしてしまいますし、そもそも未成年者が物品を売る際には保護者の同意書などが必要です。
すんなり商品が売れなかった場合には代金返済という借金だけが残ってしまうことになるのです。
時折「クレジットカードのショッピング枠を現金化!」といった業者の宣伝を目にすることがありますが、ほとんどが信用しづらい内容です。
「クレジットカード現金化業者詐欺」の報告もありますし、未成年であればますますトラブルに巻き込まれるリスクが高くなります。
運良く現金化できたとしても、金利に換算すれば大きなデメリットのある方法ですので、全くおすすめできません!
学生ローンならば未成年でもお金を借りることができる?
未成年者でも学生であればお金を貸してくれる「学生ローン」というローンも存在します。
「学生専用なら何となく安心かも!」と思ってしまった貴方、ちょっと注意が必要です。
確かに学生という身分の将来性を担保にしてお金を貸すということはあるでしょう。
実際どんな条件で貸しているのか、「学生ローン」で検索して上位に表示された業者をいくつかチェックしてみました。
金利に関しては大手消費者金融並みか若干低めで、融資限度額が低めに設定されているという印象です。
利用条件には、大学生・短大生・専門学生・大学院生であれば利用可となっています。
必要書類は学生証のみという業者もあります。
しかし不思議なことに年齢制限の下限を明記している業者が無いのです。
一番知りたい、20歳未満の学生が借りられるかどうかがハッキリとされていないのです。
もちろんどこも貸金業協会に加盟しているちゃんとした認可貸金業者です。
となると20歳以下の未成年に貸すことは無いか、もしくは法定代理人(保護者)の同意が必要となるはずなのですが、そういった記載を発見することができません。
あくまで個人的な意見ですが、学生ローンの名前を掲げていると学生が申し込みしやすいというメリットがあるのでしょう。
実際に貸し付けを行うのは20歳以上の学生のみなのでは?と穿った見方をしてしまいました。
その他の未成年者がお金を借りる方法
では未成年者がお金を借りることは不可能なのか?というと、全く方法がない訳でもありません。
具体例を考えてみましょう。
親に借りる!
「それができれば・・・」と言われそうですが、最も現実的な方法であることに間違いありません。
親に金銭的な余裕がないのであればあきらめるしかありませんが、どうしても必要なお金であれば何とかしてやりたいという親も多いです。
「なぜ必要なのか」「いくら必要なのか」「どうやって返済するのか」「いつまでに返済するのか」
将来仕事に就いた際のプレゼンの練習のつもりで両親を説得してみるのもひとつの手ですよ。
友達に借りる
個人的には良好な友人関係を将来的にも保ちたいのであれば、金銭の貸し借りは無い方が良いと思います。
未成年の方には実感しづらいかもしれませんが、たとえ少額でもお金が原因で人間関係がガラっと変わってしまうケースは多いのです。
奨学金を借りる
必要なお金が教育を受けるためのものであれば、奨学金制度という未成年者でも利用できる借金があります(もちろん親権者の同意が必要です)。
ただし近年、奨学金の返済による若者の貧困が問題となったりもしています。
奨学金で借りたお金は、将来働きだしたら返済していかなくてはならないということは覚えておきましょう。
まずは、非常に狭き門ではありますが返済の要らない奨学金を目指すことをおすすめします。
未成年者がお金を作る方法
では、お金を借りなくともお金を手にする方法はないでしょうか?
自分で稼ぐ
未成年者であっても働いて現金収入を得ることは可能です。
アルバイトやパートなど未成年者でも雇ってくれる場所は多いです。
短期や即日限りでもOKなアルバイトもありますので、すぐにお金が必要な未成年者にとっては最も堅実な方法でしょう。
ただし18歳未満の年少者が、1日8時間以上、週40時間を超えて働くことはできません。
また、午後10時以降~翌午前5時までの労働も禁じられています。
違法に未成年者を働かせるアルバイトには要注意です!
中には「バイト代を出すから学生ローンでお金を借りてきて」などという闇金以上に恐ろしいアルバイトの募集もあります。
簡単にお金を稼げる労働などないと考えておきましょう。
不用品を売る
本やCD・DVDなど身の回りのものを売ることもできます。
中古屋さんを利用している方なら分かるでしょうが、現在は様々な「もの」が中古品として売買されています。もう手放してもよいものを売ってしまってお金に換えることもできます。
ただし未成年者からの物品の買い取りは、古物商法や都道府県の条例で厳しく規制されています。
未成年の方が物品を売る際には保護者の同意書などが必要となりますので確認しておきましょう。
また、ネットオークションで売るという方法もありますが、こちらはオークションサイトによって未成年者のできることに制限があります。
例えば大手オークションサイトの「ヤフオク」では、未成年者の出品は禁止されています(入札する場合にも保護者の同意が必要で、一部入札や金額に規制があります)。
幹事になって支払いをクレジットカードで立て替える
クレジットカードを持っている方限定の方法ですが、仲間との飲食代などを自分のクレジットカードでまとめて立て替えます。
するとその分の現金を手にすることは可能です。
もちろん代金分は翌月なりリボ払いなりで自分が支払うことになりますが、急場に現金が必要な場合には使えるかもしれない手段です。
ただし、仲間からどう思われるかは責任持てませんが・・・。
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