カードローンの金利を下げるには?限度額を増額するための方法は?
カードローンを利用する対価は「利息」という形で金融機関に支払います。
そしてその利息を決めるのが金利です。
新たにカードローンを選ぶ時には真っ先にチェックする条件でしょう。
もちろん現在カードローンを利用していて、返済を続けている人にとっても金利は気になる項目でしょう。
「もう少し金利が下がって利息分が減らないかな」と考えるのは当然ですが、意外と多くの人が「ま、こんなものかな」とあきらめてしまっているようです。
じつは、カードローンの金利は利用中であっても下がることがあります。
ここでは金利を下げる条件や方法について考えてみましょう。
また、金利と密接な関係にある利用限度額についてもご説明します。
さらにローンの借り換えによって金利を下げたり限度額を増額する方法についても考えてみましょう。
より早い完済を目指すとともにゆとりのある限度額も手に入れましょう!
目次
今の金利を引き下げるための条件は?
カードローン商品で適用される金利は、審査によって決まる場合と借入限度額ごとに適用金利が決まっている場合の2種類あります。
借入限度額によって適用される金利が決まっている場合、限度額を増額するしか金利を下げる方法はありませんので、後述する増額する方法を参考にして下さい。
審査によって金利が決まる場合には、初回審査時にまず決定されます。
この場合も基本的には利用限度額をもとにして決定されます。
では、利用後に金利を引き下げるための条件にはどんなものがあるか知っておきましょう。
利用実績を積み優良顧客である
他のサービス業と同じように、金融業でも「お得意様」は大事にされます。
金融業者側からみて「優良顧客」と認められていることが第一条件です。
ではどういった利用者が優良とみなされるか?というと、「定期的な利用(借入れ)がある」「返済の遅れが無い」、この2点が非常に重要です。
毎回の返済期日までに決められた額を返済していることは当然ですが、定期的に利用しているということが意外と大事なのです。
ローン契約だけして完済後1円も新たな借入れをしない人の場合、業者からみるとなんの儲けにもならないのです。
少額でも借入れしてくれて、さらにきちんと返済してくれるということは、利息という形で利益を生んでくれる顧客ということになるのです。
ただし注意しておきたいのは限度額いっぱいの利用を繰り返している、いわゆる「自転車操業」状態の場合です。
毎月の返済日後、すぐに借りられる上限いっぱいまでキャッシングする人は、「お金に困っている人」という見方をされ、逆に要注意顧客となってしまいます。
必要な分を利用額の余裕を持って借り、遅れずに返済する人が優良顧客とみなされるのです。
借入額が増えた
一般的にローンは、借入残高が多くなるにつれて適用される金利が下がる傾向にあります。
こちらは限度額の増額がされないと借入額が増えることもありませんので、増額のタイミングが金利を下げるチャンスと思ってよいでしょう。
利用者の属性が変更した
「属性」とは利用しているあなた自身の(与信上の)信用度をはかるための材料です。
簡単にいうと、カードローンを申込む際に提出を要求された項目は全て属性に関係あると考えてよいでしょう。
具体的には年収や勤務先の安定度、勤続年数や年齢、居住形態や家族構成などですね。
「昇進して年収が増えた」「子どもが独立して扶養家族が減った」「持ち家を購入した」など属性がプラスに変化した場合は金利が見直される場合もあります。
ただし、「転職して収入が増えた」けれど「勤続年数が減った」などというようにネガティブな属性変化を含む場合もありますので注意が必要ですね。
市場状況が変わった
通常、個人向けカードローン商品は、金融市場の状況によって金利が変化する変動金利を採用しています。
これは私たちではどうこうすることのできないことですので見守るしかないですね。
今のカードローンの金利を引き下げる方法は?
では金利を下げるためにはどうしたらよいでしょうか?
実はカードローンを利用中に金利のみが下げられることはほとんどありません。
通常は、限度額の増額の際に金利の見直しがされる可能性があると考えておいた方が賢明でしょう。
もちろん直接電話などで「金利を下げてほしい」と要望することはできます。
しかし「では検討しましょう」とすんなり受け付けてくれる業者はまずありません。
いちばん堅実な方法は、限度額の増額とともに金利の引き下げも見直してほしいと要求することです。
あなたが優良な顧客であればあるほど、業者側も真摯に対応してくれるはずです。
限度額の増額ってどうすればいいの?増額審査ってどんなことをするの?
では、カードローンの利用限度額を増やすためにはどうしたらいいのでしょう。
自分から増額申請をする場合と、業者側から増額を提案される場合とがあります。
限度額の増額申請をする方法
いちばん簡単なのは、ネットの会員サイトやATMに増額申請のための項目が用意されている場合です。
これならばボタンひとつで増額の申請をすることができます。
無い場合には直接担当者に連絡して「増額してほしい」と申し出ることになります。
増額を提案される場合
カードローンを問題なく利用し続け、業者側に優良顧客と認識されると限度額の増額オファーが出される場合があります。
これは完全に受身の状態ですので、私たちは特に何もできませんので、キッチリと返済し、適度に利用(借入れ)するだけです。
限度額が増額されるためには、増額審査が行われます。
業者側から増額を提案された場合には、特に問題が無ければすんなり通過するでしょうが、自分から増額申請した場合には少し厳しめの審査を覚悟しましょう。
まず、初回審査と同じように信用情報を参照され、自社での利用履歴だけでなく、他での借入れや返済の履歴を確認されます。
当然、延滞や強制解約といった事故情報があれば増額審査も通りません。
逆に属性についても再度参照されますので、属性に好転している項目があれば有利な条件となりますので積極的にアピールしましょう。
収入もわずかでも上がっていれば訂正しておきましょう(増額希望額によっては収入証明書が必要となる場合もあります)。
また、(前回から変更かなければ省略される場合が多いですが)転職はもちろん勤務先の会社で異動などがあった場合には在籍確認が行われる場合があります。
こちらから増額を希望した場合には理由を聞かれます。
この際にもネガティブな理由を答えることのないように注意しましょう。
「ギャンブルで負けてしまった」ではなく「収入が上がったので」の方が増額審査通過率も上がります。
また、一般的に限度額20万円だった人が一気に100万円に上がるというようなことはありません。
増額を希望する際には、自分の収入に見合った現実的な金額を希望するようにしましょう。
増枠・増額の電話が来るタイミング
カードローンは業者によってばらつきがありますが、直近3ヵ月から6ヵ月間、遅延することなく返済していれば、電話かメールで増枠・増額の案内が届くと言われています。
銀行、消費者金融共に一定数の顧客に連絡をしているため、必ず審査に通過するとは限りません。
他社の借入件数が増加、ブラックリストに載る、消費者金融で年収の3分の1を超えるほどの増額融資を申し込む、年収の大幅減少やリストラなど、新規借入をした時よりも属性や信用情報機関の履歴が悪化すると、逆に減額や利用停止をされることも考えられます。
増額の審査に通過したい人は年収アップ、他社のローン完済など借入先から優良顧客と判断される変化をアピールしましょう。
金利の引き下げや限度額増額を成功させるための交渉術
カードローンの初回審査の場合、属性などをデータ化し自動審査するというケースは非常に多いです。
しかし、限度額の増額や金利の引き下げに関しては、担当者による判断が影響するといわれています。
最高限度額の増額や金利の引き下げを成功させるための上手な交渉術を考えてみましょう。
最も成功率が高い方法は、業者側から増額と金利の引き下げを提案される場合です。
すでに業者側が「この利用状況なら大丈夫」と判断してオファーしてきている訳ですから、よほど何か隠し事でもしていない限り成功するでしょう。
ただし増額を提案されることはあっても、金利の引き下げまで提案してくるケースは少ないです。
もし限度額の増額を提案されたら、同時に金利の引き下げが可能かどうか聞いてみるのは効果的です。
もう少し積極的になるならば他社の金利を引き合いに出してもよいかもしれません。
やり過ぎると担当者の心象を損ねるかもしれませんので、ほどほどに!
業者側から提案もなく、こちらから申請する場合にアピールできることは、属性と信用情報でしょう。
初回契約時から好転している属性があれば、ささいなことでも報告しておきましょう。
また信用情報でも、例えば「他社の借入れを完済した」「借入金額が減った」など返済実績に好材料があればアピールすることができます。
また、カードローン商品は契約期間が決められていて、満期になると自動更新という商品が多いです。
大きな効果はありませんが、この契約期間の終了のタイミングで申請するのもひとつの手でしょう。
しかし「属性も変わってないどころか年収下がってるし・・・」「限度額いっぱいの天井張り付き状態でとても優良顧客じゃないや」という場合もあるでしょう。
そんな人もあきらめないで!
限度額の増額や金利の引き下げには「借り換え」てしまうという方法もあります!
カードローンを上手に借り換えれば金利も下がって限度枠も増額する!
利用中のカードローンを上手く交渉しても、劇的に金利が下がったり一気に限度額が増額するようなケースはほとんどありません。
そもそも優良な顧客でなければ申請も受け付けてもらえない場合も。
そんな方に検討をおすすめするのがカードローンの借り換えです。
今あるカードローンの借入れをより金利の低いカードローンに借り換えるがけで金利を引下げることができるのです。
金利が下がれば支払う利息分も減りますし、月々の返済額も減ることあります。
完済までの返済期間を短くすることも夢ではないのです。
特に「現在は消費者金融系カードローンを利用している」という方は、銀行系カードローンに借り換えることで一気に金利が下がる可能性があります。
大手消費者金融会社の最高金利はどこも年18%程度です、銀行カードローンならば最高金利でも年15%程度のところがほとんどです。
また、銀行カードローンは総量規制の対象外となりますので、総量規制で融資可能限度額が低かった方でも限度額が増える可能性があります。
逆に、銀行カードローンから消費者金融カードローン、または銀行カードローンから銀行カードローンの借り換えた場合ではあまり変化が無いこともあります。
場合によっては金利が上がったり限度額が下がってしまう場合もありますので要注意ポイントです。
もちろん複数会社に借り入れがある場合には、おまとめローンを利用することで金利を下げることができる可能性があります。
おまとめ系のローンは通常のカードローンと別に商品設定されているケースが多いので、借り換え先を検討する際は気を付けましょう。
※ちょっと特殊で少し得するかもしれない方法※
現在借りている利率に関係なく、あと一ヶ月もすれば完済できるという場合の裏ワザです。
例えば借入残高が10万円切っていて、来月ボーナスが入れば完済してしまうという際に、無利息サービスのあるカードローンで借り換えて無利息期間中に完済してしまうのです。
アコム、プロミス、アイフル、新生銀行レイクなど30日間の無利息サービスを実施しているカードローンを利用して、約1ヶ月分の利息を浮かすことができます。
注意点として新規申込みが希望額通り通らなかった場合には、信用情報に申込み履歴が残ることになります。
あまり積極的におすすめしませんが「どうしてもほんの少しでもいいから得したい!」という方は検討してみてはいかがでしょう。
借り換えにおすすめの低金利カードローン比較
カードローンの借り換えにも最適な低金利のカードローンを比較してみました。
三菱UFJ銀行バンクイック
金利年1.8%~14.6%で融資限度額最高500万円の低金利カードローンです。
審査も最短30分で即日融資も可能と、銀行ローンでありながら大手消費者金融並みの使い勝手の良さも魅力です。
利用限度額によって適用される金利幅が決まっていますので比較しやすいですね。
みずほ銀行カードローン
金利年4.0%~14.0%融資限度額最高1000万円ですが、審査によって金利年3.5%~7.0%のエグゼクティブプランが利用できる可能性もあります。
さらにみずほ銀行の住宅ローン利用の場合、金利年0.5%が引き下げられる優遇があります。
みずほ銀行の口座・キャッシュカードをお持ちの場合、そのままローンカードとして利用できる便利さもおすすめです。
三井住友銀行カードローン
金利年4.0%~14.5%融資限度額最高800万円。
銀行カードローンとしては標準的なカードローンですが、使い勝手の良さ・借りやすさが人気です。
楽天銀行スーパーローン
金利年1.9%~14.5%融資限度額最高800万円と低金利のカードローンです。
さらに期間限定で金利半額キャンペーンなども行われなどサービス面も充実し、ネット銀行ならではの利便性の良さも人気のカードローンです。
オリックス銀行カードローン
金利年1.7%~17.8%融資限度額最高800万円と最低金利の低さに注目のカードローンです。
逆に最高金利は銀行カードローンとしては高めですが、100万円以上の利用限度額ならば年14.8%以下となります。
イオン銀行カードローンBIG
金利年3.8~13.8%融資限度額最高800万円とこちらは最高金利が低いカードローンですので少額借り換えたいという方におすすめです。
WAONポイントのプレゼントなどのキャンペーンもあります。
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