30万円借りるなら無利息と低金利どっちがいいの?利息や返済期間は?
カードローンでお金を借りるとなると、やっぱり気になるのが利息と返済についてでしょう。
利息は、言うなればカードローンの利用額、利用料金といった存在になります。
「利息が高い」ということは、普段の買い物での「値段が高い」ということと同じ意味になりますよね。
具体的な返済計画を立ててから借りると、後々返済に行き詰まって失敗する可能性も低くなりますよ!
さらに最近増えている「無利息サービス」についても考えてみましょう。
無利息期間があることによって、年利や利息だけで単純に比較できなくなります。
30万円を借入れする場合には、無利息期間ありのカードローンと低金利カードローンではどちらがお得なのでしょう?
また、利息や返済期間、返済額などは、各カードローン商品によって細かい違いがあります。
代表的なカードローン商品で、実際の返済シミュレーションをしてみましたので、比較検討の参考にして下さい!
目次
カードローンで30万円借りると利息はいくら?計算方法は?
基本的な利息の計算方法はどんなカードローンであっても同じです。
金利が高ければ利息も高くなりますし、借入期間が長くなるほど利息も増えていきます。
ちなみにカードローン商品の説明などの場合、金利は「年利」「実質年率」などで表されています。
簡単にいうと「1年間借りると(元金に対して)◯◯%の利息が付きますよ」という意味になり、上記の計算式はこれを数式にしたものになります。
例えば30万円を金利(年利)18.0%で借り、60日間で返済したとします。
元金30万円×金利18.0÷365日×借入期間60=300000×0.18÷365×60=8876
つまり支払う利息金額は8876円となります。
30日間で返済すれば300000×0.18÷365×30=4438円となります。
ただし、おおまかな利息金額はこの計算方法で分かりますが、カードローン商品の多くで採用されている返済方式の場合、毎月の返済時ごとに利息の計算をしています。
例えば30万円を年利18.0%で借り、最初の返済日に1万円を返済したとすると、一ヶ月分の利息は4438円になりますので、返済額1万円から利息分の4438円を引いた5562円が元金30万円の返済に充当されるということになります。
借入残高は30万円-5562円=294438円となりますので、次の返済日での利息計算では元金は294438円となるのです。
つまり、元金は毎月減っていきますので、実際のカードローンを利用した際の利息計算は、基本式よりも複雑なものとなってしまうのです。
そのため多くの金融機関では「返済シミュレーション」のようなツールを用意していて、私たちがカードローンを使用する前でも利息や返済金額、返済回数などを把握しやすいようにしてくれているのです。
カードローンで30万円借りると返済期間はどれくらい?毎月の返済額は?
カードローンの返済は元金が0円になるまでとなります。
また、各カードローンや、融資限度額、借入額などによって月々の最低返済額(約定返済金額)が契約で決められています。
毎月いくら返済するかによって返済期間は変わってきます。
さらに返済を続けて元金が減ると、月々の最低返済額も下がる商品が多いです。
月の支出負担は減りますが、その分返済期間は長くなるという訳ですね(当然、利息分も増えてしまいます)。
ただし、ほとんどのカードローンで約定返済額以上の返済、つまり追加返済が認められていますので、余裕がある時には多めに返済することで返済期間を短くすることもできます。
このように最低返済額や返済期間はカードローン商品によって違いあり、単純に比較するのが難しいので、ここでも返済シミュレーションが大きな手助けとなってくれます。
各カードローン商品ごとのシミュレーションを後述していますので、ぜひ参考にして下さい。
30万円借りるなら無利息サービスと低金利ローンどっちがいい?
「少しでも支払う利息を少なくしたい」「返済期間を短くしたい」というのはカードローンを利用する誰しもが思うことでしょう。
そのためにはより金利の低い、低金利のカードローンを利用することが大前提なのですが、金利の比較だけでは見落としがちなのが「無利息サービス」の存在なのです。
無利息サービスとはその名の通り、一定期間の利息が0円になるという、いうなれば「料金無料サービス」です。
銀行カードローンよりも金利が高めの消費者金融カードローンに多いサービスなので、金利だけを比較して選んでいると気付かない方も多いかもしれません。
しかし、カードローンの利用方法によっては、低金利ローンよりも無利息サービスありのローンの方が、最終的に支払うお金が少なくなる場合もあるのです。
無利息サービスを利用した方がお得になる大きな条件は「完済できるまでの期間が短い」ことでしょう。
30万円を年利14.0%という低金利で借り、30日後に返済したとすると、利息は30万×0.14÷365×30=3452円となりますよね。
しかし、30日間の無利息サービスのあるカードローンならば、30万×0÷365×30=0、つまり基本年利に関係なく利息はゼロ円なのです!
つまり、利用者の返済プランによって、金利で選ぶか、無利息サービスで選ぶかが違ってくるのです。
短期間で完済する予定なのであれば、無利息サービスキャッシングがお得ですし、1年や2年以上といった長いスパンで返済していくのであれば低金利カードローンが向いているでしょう。
また高額融資であればあるほど、返済期間も長くなる可能性が高くなりますので、短期間の無利息サービスよりも低金利のカードローンを選ぶことをおすすめします。
各カードローンで30万円借りたときの返済シミュレーション
カードローン商品によって返済方式や毎月の返済金額が違ってきますので、利息や返済期間の比較は難しいですよね。
そこで、各カードローン商品で30万円借りた場合の返済シミュレーションを行ってみました。
自分のマネープランや条件に合ったカードローン選びの参考に!
※適用される金利は利用額以外にも審査などによって違いが出ますので、基本的に想定される最高金利で計算しています。月々の返済額を設定する際には基本的に約定返済額(最低返済額)としています。
【銀行系カードローン】
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」で30万円借りた場合
バンクイックでは利用限度額が10万円以上100万円以下の場合、実質年率12.6%~14.6%が適用されます。
また、返済期日は「35日ごとに返済」か「毎月返済」から選ぶことになります。
30万円を年利14.6%で借り、毎月6000円ずつ返済した場合、返済期間は6年6ヶ月(78回)となります。
毎月の返済を1万円ずつに増やすと、返済期間は3年2ヶ月(38回)に減らせます。
逆に「2年間で完済したい!」という場合には、毎月14489円以上の返済で可能です。
三井住友銀行カードローンで30万円借りた場合
三井住友銀行カードローンでは、契約極度額100万円以下の場合、実質年率12.0%~14.5%が適用されます。
30万円を年利14.5%で借り、毎月1万円ずつ返済した場合、返済期間は3年2ヶ月(38回)となります。
2年間で完済したのであれば、毎月14474円以上の返済で可能です。
みずほ銀行カードローンで30万円借りた場合
みずほ銀行カードローン「コンフォートプラン」で30万円を年利14.0%で借りた場合、返済期間は3年3ヶ月(36回)で、月々の返済額の平均は約9661円になります。
また、2年間で完済したいのであれば、毎月15121円の返済で可能です。
ちなみに、みずほ銀行カードローンの返済シミュレーションでは、総支払額や利息総額までシミュレーションすることができます。
コンフォートプランでは、利用限度額10万円以上100万円以上の契約の場合、適用される金利は実質年率14.0%固定となります。
ただし、みずほ銀行住宅ローンを利用されている方は金利引下げの優遇がありますので、金利年13.5%となります。
楽天銀行スーパーローンで30万円借りた場合
楽天銀行スーパーローンで30万円を年利14.5%(利用限度額100万円未満の場合は年利14.5%に固定されます)で借りた場合、返済期間は13年3ヶ月(159回)というちょっとビックリする数字がシミュレーションされました。
しかしこれは、楽天銀行スーパーローンの毎月の返済額の設定が低いためです(30万円の借入残高であれば、月々の返済額は5000円からでOKという手軽さです)。
専業主婦など収入の少ない方もターゲットにしたネット銀行カードローンでは、約定返済額が月々の大きな負担にならないように配慮されているようです(30万円の借入残高ならば、イオン銀行カードローンBIGも5000円、住信SBIネット銀行Mrカードローンは6000円です)。
もちろん随時、追加返済が可能ですのでもっと早い時期での完済を目指すことができます。
月々の負担を減らすと、元金への充当額も減ってしまいますので、最低返済額にこだわらず自分のペースで繰上げ返済することをおすすめします。
新生銀行カードローン「レイク」で30万円借りた場合
新生銀行レイクで30万円を年利18.0%で借り、30日間無利息サービスを利用した場合、返済期間は5年7ヶ月(67回)で月々の返済額は7000円になります。
短期間で完済しないければ、無利息サービスの恩恵はあまりないかもしれませんね。
レイクでは利用残高が100万円未満の場合、適用される金利は実質年率15.0%~18.0%となります。
オリックス銀行カードローンで30万円借りた場合
オリックス銀行カードローンのシミュレーションでは最高金利が選択できないので年利12.0%としましたが、実際にはもっと高い金利(最大17.8%まで)が適用される可能性が高いです。
【消費者金融系カードローン】
アコムで30万円借りた場合
アコムで30万円を年利18.0%で借り、毎月1万円(35日ごと返済と選択できます)を返済した場合、返済期間は3年4ヶ月(40回)となります。
また、2年間で完済したいのであれば、毎月14977円以上の返済で可能です。
ただしアコムには最大30日間の無利息サービスがありますので、それを利用できた場合にはこれより若干は短期間・定額になります(大差はないと考えてよいでしょう)。
プロミスで30万円借りた場合
プロミスで30万円を年利17.8%で借り、毎月1万1千円(借入残高30万円の際の約定返済額)を返済した場合、返済期間は3年(36回)となります。
また、2年間で完済したいのであれば、毎月14948円以上の返済で可能です。
プロミスも30日間無利息サービスがあります。
アイフルで30万円借りた場合
アイフルで30万円を年利18.0%で借り、毎月1万1千円を返済した場合、返済期間は3年(36回)となります。
アイフルでも毎月返済と35日ごと返済が選べますが、35日返済にすると、毎回の返済額1万3千円で2年11ヶ月(30回)の返済期間となります。
最大30日間の無利息サービスがあります。
SMBCモビットで30万円借りた場合
モビットで30万円を年利18.0%で借り、毎月1万1千円を返済した場合、返済期間は3年(36回)となります。
また、2年間で完済したいのであれば、毎月14977円以上の返済で可能です。
大手消費者金融業者では珍しく、無利息サービスは現在ありません。
ノーローンで30万円借りた場合
ノーローンで30万円を年利18.0%で借り、毎月1万2千円を返済した場合、返済期間は2年8ヶ月(32回)となります。
また、2年間で完済したいのであれば、毎月14891円以上の返済で可能です。
ノーローンでは1週間の無利息サービスが何度でも利用できますので、「少額を短期間だけ何度も」という利用方法が最も適していますね。
【おまとめ系ローンとの比較】
少し視点を変えて、カードローンとおまとめローンとの比較もしてみましょう。
利用したのは東京スター銀行スターワンバンクローン(おまとめローン)の比較シミュレーションです。
[例1]現在の「年利18.0%、毎月1万円返済、50万円のローン」を借り換えると
毎月の返済額は367円増加、元金返済額は1700円増加、毎月の利息は1333円軽減となります。
月々の負担が数百円増えますが、元金への充当が増え利息が減りますのでより早期の完済を目指すことができますね。
[例2]現在の「年利15.0%、毎月1万円返済、50万円のローン」を借り換えると
毎月の返済額は367円増加、元金返済額は450円増加、毎月の利息は83円軽減となります。
元金への充当や利息は若干減らすことができますが、月々の返済額も増えますしあまりメリットの大きくない借換えといえるでしょう。
ちなみに東京スター銀行のおまとめローンは30万円以上からのおまとめに対応しています。
30万円という額の借り入れは、現在消費者金融並みの金利での借入利用残高がある方は、おまとめや借り換えローンを検討しはじめてもよい金額ともいえるでしょう。
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